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距骨とは?

KYOKOTSU

身体の土台となってる距骨

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普段生活しているうえではなかなか聞くことのない「距骨」という骨。 最近の研究によって距骨の傾きや足の環境によって、身体の不調に影響を及ぼすことがわかってきました。
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足の骨はすごく複雑

全身の約1/4は足の骨

人間の体は全部で約200個の骨で構成されています。
その中で足の骨は、片足で28個、両足で56個と全体の約4分の1を占めています。
足の骨の図

細かく分かれていることで、スムーズでなめらかな動きを可能にしてくれる反面、日常的に動かしていないと動きが固くなり、正しく使えなくなってしまいます。

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距骨について

くるぶしの内側にある
ハート形の小さな骨

くるぶしの内側にあり、一辺が約3cm程のハートの形をした小さな骨です。

また、多くの骨は日常生活などの衝撃でズレたりしないように筋肉がついてサポートしていますが、距骨には筋肉がついていない「フリーな骨」です。

横から見た足の骨と体重の図
自由に動けることによって、滑らかに足首が動くようになりスムーズな二足歩行を実現したと言われています。
また、上記の図にもあるように距骨には全体重の負荷がかかります。故に、ほどんどの方は無意識の間に距骨が傾いてしまっています。
距骨の動きの図

また、筋肉の付着があると痛みを訴えてくるのですが、独立した緩衝材のような役目を持つ骨なので、ズレたことを認識することが難しく、自身で傾きを修正することができないといった特性をもっています。

傾きをそのままにすると、全身のバランスを保つために歪みを引き起こし、膝痛や腰痛をはじめ、めまいや頭痛、むくみの原因にもなることがわかりました。

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歩く時の役割

足の3つの大切な働き

歩く際に足の役割は大きく3つに分かれます。爪先と指の骨・中足骨までの「前足部」は、地面を蹴り出す推進力を生み出し、アーチを形成する「中足部」は、歩行時の衝撃を吸収し、踵に位置する「後足部」で全体重を支えています。
距骨の動きの図
  • 前足部
    歩く際に地面を掴むようにして蹴り出し、前進させる役割を果たしています。
  • 中足部
    体重が乗った際に浮き上がったアーチがバネのようにしなり、衝撃を吸収しています。
  • 後足部
    足の骨の中でも最も大きい「踵骨」があり、全体重の8割を支えています。さらに歩くときはそれ以上の力が加わります。
4
アーチについて

足のアーチの役割と重要性

歩く時間が少なくなった現代では、足裏の筋肉が弱くなり扁平足が増えきています。

扁平足になることで、足のバネ機能がなくなり、歩行時の骨格への負担が増え、外反母趾などの原因になります。また、土踏まずが崩れることで距骨の傾きにも大きな影響をもたらします。

アーチと足の関係の図

前述でも述べられている通り足のアーチ(内側アーチ、外側アーチ、横アーチ)は、衝撃を吸収するためにアーチ状になり、バネの役割をしています。
アーチが立体的になっていることにより3点接地が可能となり、立位時の安定性が高まり、同時に踏ん張る力が強くなります。
また、アーチのバネ機能により、指先に力が伝わりやすく、走る、飛ぶなどの運動機能を高めることができます。

アーチと距骨の関係も非常に深く、アーチを修復する際にも距骨を押し上げる治療が行われます。