意外と知られていない骨の“役割“
距骨をはじめとした『骨』
何となく、身体全身にあって大事なのはわかるけど、骨の役割をちゃんと把握している人はセラピストでも決して多くはありません。
本日はそんな骨の話を。
■骨の数
人間の骨の数は、成人で約206個。
距骨を除く骨には筋肉が付着しており、付着した筋肉がつなげた骨と骨が『関節』を作ります。
■骨の役割
骨の役割は大きく以下のようなものがあります。
1、骨格を形成
2、内臓器の保護
3、カルシウムの貯蔵庫
4、血球の造血
1はなんとなく誰もが思い浮かべるものかと思いますが、その他についてはピンと来ないかもしれません。
では、まず
2、内臓器の保護
人間が生きていくために絶対的に守らなければならないのが、心臓と肺。
これらは肋骨に守られていますね。
また、子孫を残すための生殖に重要な子宮や前立腺は骨盤に守られています。
このように、骨には重要な内臓器を守る役割があります。
3、カルシウムの貯蔵
カルシウムと聞くと、『骨を作る』くらいなイメージかもしれませんが、それ以外にも身体活動において重要な仕事をしています。
例えば、筋肉を使うのにもカルシウムが必要ですし、出血した際の止血にもカルシウムは必要です。
それ以外にもたくさんの役割をもっているカルシウムなので、体の中で不足してしまうと生命活動に影響します。
そのため、身体の中(血中)のカルシウム濃度が低下すると、破骨細胞という細胞が骨を溶かしカルシウムを血中に補充します。
身体の中のカルシウムが不足したときに、補うためのカルシウムを骨がため込んでいるわけです。
4、血球の造血
身体中に栄養と酸素を届ける赤血球、ウイルスや菌が体内に侵入したときに退治してくれる免疫細胞の白血球、出血した際に止血の役割をもつ血小板など、血液の中には様々な細胞が含まれています。
こういった血中の細胞を作っているのが、骨のなかにある脊髄です。
これらの血球に何かしらのエラーが生じると、重篤な病気になります。
(白血病などは主たるものです)
人が生きていくために重要な血球を作っているのも骨なんですね。
他にも骨には様々な役割がありますが、今回は主たる骨の役割をご紹介しました。
なんとなくな骨のイメージが変わってしまうくらい、需要な役割をしている骨。
是非皆さま、ご自身の骨を大切にしてあげてください。