KYOKOTSU
細かく分かれていることで、スムーズでなめらかな動きを可能にしてくれる反面、日常的に動かしていないと動きが固くなり、正しく使えなくなってしまいます。
くるぶしの内側にあり、一辺が約3cm程のハートの形をした小さな骨です。
また、多くの骨は日常生活などの衝撃でズレたりしないように筋肉がついてサポートしていますが、距骨には筋肉がついていない「フリーな骨」です。
また、筋肉の付着があると痛みを訴えてくるのですが、独立した緩衝材のような役目を持つ骨なので、ズレたことを認識することが難しく、自身で傾きを修正することができないといった特性をもっています。
傾きをそのままにすると、全身のバランスを保つために歪みを引き起こし、膝痛や腰痛をはじめ、めまいや頭痛、むくみの原因にもなることがわかりました。
歩く時間が少なくなった現代では、足裏の筋肉が弱くなり扁平足が増えきています。
扁平足になることで、足のバネ機能がなくなり、歩行時の骨格への負担が増え、外反母趾などの原因になります。また、土踏まずが崩れることで距骨の傾きにも大きな影響をもたらします。
前述でも述べられている通り足のアーチ(内側アーチ、外側アーチ、横アーチ)は、衝撃を吸収するためにアーチ状になり、バネの役割をしています。
アーチが立体的になっていることにより3点接地が可能となり、立位時の安定性が高まり、同時に踏ん張る力が強くなります。
また、アーチのバネ機能により、指先に力が伝わりやすく、走る、飛ぶなどの運動機能を高めることができます。
アーチと距骨の関係は密接であり、アーチが崩れたり、外反母趾の原因となるのは、後足部の傾きによるものです。
足のトラブルの流れは、距骨が傾いたこと(過剰回内・回外)によって、アーチが崩れ、それによって衝撃が吸収できなくなり、指先や足底のあらゆる症状へとつながっていきます。
体全体の流れは、距骨が傾いたこと(過剰回内・回外)によって、連動した股関節がねじれ、つながる骨盤が傾き、姿勢の乱れにつながっていきます。
距骨が傾くことと関係ないと考えられがちですが、肩こりや腰痛、首の痛み、頭痛まで様々な症状の原因となります。
足を治すことで「全身の症状が改善した」という声も多く聞かれます。これは、適切な考え方から導き出された結果であり、大げさなものではありません。
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